分散システム

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出版社
共立出版
著者名
水野忠則 , 石田賢治 , 小林真也 , 佐藤文明
価格
3,190円(本体2,900円+税)
発行年月
2019年9月
判型
B5
ISBN
9784320124493

マイクロエレクトロニクスの発展によって,コンピュータがますます高性能,低価格,小型化し,世の中至る所にコンピュータが存在する「ユビキタスコンピューティング」,また,地球上どこにでも浸透して存在を気にする必要がない「パーベイシブコンピューティング」の時代が到来した。現在のコンピュータの代表であるパソコン,タブレットコンピュータ,そして,ほとんどの人が利用しているスマホ,それらが,ネットワークを介して,Webサーバなどと,それぞれが有機的に関係しつつ,統合的にシステムを形作っており,これらの基本となる技術が,本書で述べる分散システムである。
 分散システムは,コンピュータとネットワークの両者を統合化するための技術であり,本来1台単独で動いていたコンピュータをネットワークで結び付けようとするものである。それも単に回線で結び付けるものでなく,複数のコンピュータを相互に有機的に結び付け,全体が巨大な情報システムとして動作させるものである。このような分散システムを実現するためには,分散システムアーキテクチャ,プロセス,クライアントサーバ,通信,名前付け,時計と同期,フォールトトレラント性,セキュリティ,分散ファイル,オブジェクト,分散Webシステム,パーベイシブシステム,分散組み込みシステム,密結合型分散システムなど各種の新しい技術が必要となる。これら技術を本書ではわかりやすく,かつ親切に説明する。
 第2版にあたっては,初版刊行時からの技術革新を踏まえ記述内容のアップデート,また新たに分散システムの事例(ファクトリーオートメーション,車載電子システム,電力通信システムとスマートメーター)を紹介する第15章を新設した。

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