モンテッソーリインクルージョンへの道

モンテッソーリインクルージョンへの道

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
ロギカ書房
著者名
ローレ・アンデリック , 春見静子 , 佐々木信一郎 , 勝間田万喜
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2019年9月
判型
A5
ISBN
9784909090300

2014年、日本は障害者の権利に関する条約(Convention on the Rights of Persons with Disabilities)を批准した。この条約の根底にあるのは、障害児者の権利と尊厳である。
そのため、今後の日本の教育、保育の世界では、インクルーシブ教育に取り組む事が待ったなしの最重要課題となった。
今までのインテグレーション(統合保育)は、定型発達児集団の中に障害児を入れて、集団保育をすることだった。しかし、インクルーシブ教育は、「障害のない子ども」「障害のある子ども」という二元論的な思考から出発するものではない。ここでは、個人差のある「すべての子ども」が一元論的に前提されている。つまり、一人ひとり異なるすべての子どもの教育ニーズに応える事である。
そのためには、個別的な配慮(分離教育)が必要になる場合もあるとうこうことである。さらに、心理的ケア児、貧困児、虐待児、不登園児、ギフテッドなど多様な教育ニーズに応えていくということでもある。
モンテッソーリ教育は、20世紀初頭、イタリア、ローマの子どもの家における世界最初の教育実践である。これは、子どもを、机に座らせ、一斉に指導すると言う伝統的な画一教育に対するアンチテーゼであった。子どもたちの個人差である興味・関心、発達、活動のテンポ、学習の進度などが、第一に尊重されていた。この子どもの家には、障害児の存在もあったが、教育ニーズへの個別的な対応によりそれぞれが豊かに育っていくことができた。ここに、インクルーシブ教育の原点があるように思う。(「訳者まえがき」より)

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top