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その壁を突き破れ!
ベルリンの壁はなぜ崩壊したのか――
崩壊の危機にあるソ連の再興を図るゴルバチョフと
ドイツ再統一を目論むコール。
いま、冷戦後の新生ヨーロッパをめぐる戦いの火蓋が切られる!
1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。
なぜ、崩壊したのか――。
誰もが予想だにしない事態に立ちすくむなか、
この好機を逃すまいと、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、
東西ドイツの統一に向けて動き始める。
だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るため、
「ヨーロッパの共通の家」という壮大な構想を打ち出したゴルバチョフ、
米ソに代わる第三極としてのヨーロッパの拡大を企むミッテラン、
NATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていた――。
ベルリンの壁崩壊の激動の一日と、
崩壊後の歴史のダイナミズムをリアルに描き出す力作。
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