版画芸術 No.185(2019秋)

特集:「新版画」のすべて

版画芸術

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出版社
阿部出版
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2019年9月
判型
A4
ISBN
9784872425611

巻頭特集「新版画」のすべて
「新版画」とは、江戸時代の浮世絵版画と同じように絵を描く絵師・版を彫る彫師・その版を摺る摺師の三者の共同作業によって制作された版画のことをいいます。
明治末期、日本には文明開化によって銅版画や石版画などの新しい印刷技術が輸入され、それまでの浮世絵版画はすっかり衰退してしまい、消滅の危機にありました。
それを惜しんだ浮世絵商・渡邊庄三郎は、自らが版元となり「浮世絵を継承し、現代の画家による現代の浮世絵」として新版画の制作に取り組み始めます。
渡邊は、洋画家や日本画家、さらには日本を訪れた外国人画家にまで声をかけ、今までにないない新しい時代の版画を生み出すことに尽力しました。
そのおかげで、新版画にはスティーブ・ジョブズも作品を求めたという橋口五葉の美人画にはじまり、吉田博、川瀬巴水や伊東深水、小原祥邨(古邨)、山村耕花や名取春仙など多くの画家たちによる名品が残されています。
何十版と版を摺り重ね、透明感を保ちつつも重厚な色彩で描かれるノスタルジックな日本の原風景。世相を反映した美人の姿。人相の特徴をリアリティある筆致で描いた役者絵。細部まで精緻に描かれた花鳥画。
本特集はこれら新版画の傑作を紹介しつつ、これまであまり知られていなかった新版画家や、外国人画家の作品も掲載しています。
タイトル通り、新版画の「すべて」を余すところなく紹介した決定版です。

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