取り寄せ不可
同時代の西欧数学に比して、決して遅れをとっていなかった江戸時代の数学のレベルの高さは、何に由来するものなのか。関孝和(1708年没)と、その弟子、建部賢弘(1664‐1739)などだけが、知られる程度であった和算の歴史であるが、じつは、関孝和が師事したのはジュゼッペ・キアラ(1602‐1685、日本名・岡本三右衛門)という元イエズス会宣教師、いわゆる「転び伴天連(バテレン)」である。江戸の「和算」のオリジンは、なんとキリスト教の宣教師であったのだ。従来あまり語られることがなかった江戸和算の知られざる系譜を詳らかにし、西欧近代学問の輸入史に新たな一ページを刻む斬新な歴史読み物。
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