トランスジェンダーの私がボクサーになるまで

トランスジェンダーの私がボクサーになるまで

取り寄せ不可

出版社
毎日新聞出版
著者名
トーマス・ページ・マクビー , 小林玲子(翻訳家)
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2019年8月
判型
四六判
ISBN
9784620325972

女性として生まれた著者。しかし心の性と体の性が一致せず、30歳の時に男性になる。ただ、外見は男性になったものの、社会で「男らしく」行動するとはどういうことか、かえって悩むことに。そこで、最も男らしいとされているボクシングの世界を見ることに決め、アマチュア・ボクシングのチャリティーマッチに思い切って応募する。「男らしさ」、そして「男性」とは何なのか? 男性としても、ボクサーとしてもまだ歩き始めたばかりの自己を見つめたノンフィクション。



男はなぜ闘うのか? 私は何と闘うのか?
ひとりのジャーナリストが、
身をもって経験した 「男らしさ」の意味。

......トランスジェンダーの物語は(略)たいてい、こんな幸せの象徴とともに締めくくられる。主人公の男女は、肉体的な変化を通して、「ついに本当の自分になりました」。いい話ではあるし、実際にそういった面もあるのだろう。(略)けれど私の物語はそこでは終わらない。終着点は、まだはるか遠くにある。
 私は30歳で転身を果たした「男の初心者」で、私の体は人間という存在の真実を明かしている。(略)けれど自分の体になじめばなじむほど、その持ち主として期待されることへの居心地の悪さは深まった。(略)なぜ、男は闘うのか? 本書は、その答えを見つけるまでの物語だ。(本文より)

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