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台湾人作家の声が聞こえる―
さまざまな言語と格闘し
時代に翻弄され、体制に利用され
そして禁圧されながらも生きも抜いてきた
台湾文学の根源と発展をたどる
著者渾身の台湾文学研究書!
本書は佐藤春夫と高一生を除いて、主に台湾人文学者の台湾文学について論じたものである。一九二〇年代に生れた近代の台湾文学は、白話文、台湾話文、日本語、そして母語などの言語と格闘し、時代に翻弄され、体制に利用され、時に抑圧され、さらに政府に否定され、そして禁圧されながら生きてきた文学である。その過程で、多くの記録と、そして記憶が失われてきた。本書をまとめていると、これまでお会いした台湾人日本語作家の顔が眼に浮かんでくるが、そうした作家たちの声が本書に少しでも反映されていることがささやかな願いでもある。(「まえがき」より)
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