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◆第一句集
秋灯や夜汽車の模型走らせる
夜汽車の模型を走らせると、過去の一コマ一コマが脳裏をよぎる。その思い出と共に作者は未来に向かって新しい人生を、新しい俳句を切り拓いていくのである。
(跋より・依田善朗)
◆自選十二句より
正論の通らぬ世紀独楽を打つ
魚屋の濡れし前掛野分前
その水の刹那華厳の滝となる
花冷や蛇の骨格緻密なる
虹鱒やわれに二つの故郷あり
面談を終へ初蝉の坂下る
軍港の海黒々と二百十日
顔を見て出席を取る震災忌
枝豆を飛ばさぬやうに政治論
秋灯や夜汽車の模型走らせる
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