本書は,酸素と活性酸素・フリーラジカルによって引き起される酸化ストレス傷害を抑制する反応を抗酸化反応と解釈して,広い角度から解説するものである.活性酸素・フリーラジカルが,どこで,どのように産生し,生体傷害がどのように引き起こされるか,一方,酸化ストレス傷害を,どのように防御し,恒常性を維持しているかを解説する.さらに,体内に誘導されている抗酸化酵素や抗酸化タンパク質について理解を深め,かつ,体外から摂取することで予防医学的な役割を担っている抗酸化物質であるトコフェロール,ビタミンK,ビタミンAなどが狭義の抗酸化物質や,広義の抗酸化作用を示すアスコルビン酸やポリフェノールや,アミノ酸類,チオール化合物など還元剤として作用する物質などについて,正しい解釈とわかりやすい内容でまとめる.
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