江戸文化から見る男娼と男色の歴史

江戸文化から見る男娼と男色の歴史

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出版社
カンゼン
著者名
安藤優一郎
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2019年9月
判型
A5
ISBN
9784862555281

"江戸時代、男も女も溺れた
美少年との性の世界

かつての日本で「男色」は特別なことではなく日常だった。
江戸の町には「陰間茶屋」と呼ばれる店があった。
「陰間」とは、金品と引き換えに身体を売る男娼のことである。
性に開放的だった江戸時代、陰間茶屋も陰間も隠すような存在ではなかった。
なぜ陰間は公然と存在しえたのか、陰間茶屋とはどのような店だったのか、
陰間のマナーと性技とは──などなど。
当時の「男同士の恋愛」についても触れていく。
陰間という文化を知ることで、さらに江戸文化を堪能できる一冊。


【目次】
巻頭カラー 浮世絵・春画で見る江戸の男娼文化

第1章 江戸の男娼の起源
・起源は江戸幕府開幕と同時期にあった
・男娼の原点は神事にあり
・江戸時代以前の男娼
・なぜ男色を“衆道""""というのか ・男娼と若衆の違い

第2章 切っても切れない歌舞伎と男娼の関係
・『浮世物語』に見る男娼への熱狂
・男色は日本人の性の伝統
・もともと男娼は特権階級が買うもの
・最強の女形にのし上がった、売れっ子男娼・芳沢あやめ

第3章 江戸のウリセン「陰間茶屋」
・陰間茶屋の発祥
・陰間茶屋には「ウケ」ばかり
・陰間の年齢は20歳が上限
・男娼になるための努力
・若衆と若族
・「役者評判記」に見る陰間の実態
・客と誓約文を交わすことも
・現代版「出張ホスト」も存在した
・元禄までは女性客はとらないのが普通
・貴婦人の陰間買い
・陰間のマネージャー・金剛という存在
・三都以外の陰間茶屋

第4章 男娼の心得と性技
・男娼にとって髭は“恥毛""""
・嫌な客にも我慢する男娼
・床入りの作法
・下着にも気をつける
・ウケの必需品
・男娼の前準備
・陰間の秘伝「すまた」
・陰間の床入りの状況
・床入りまでの座持ちの苦労

第5章 男娼と客をめぐる物語
・5代将軍・徳川綱吉の男漁り
・陰間に入れあげて身上を潰した大商人
・越後新発田藩主も入れあげた当代随一の女形・菊之丞"

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