奈良絵本集 五

新天理図書館善本叢書

奈良絵本集

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出版社
八木書店古書出版部
著者名
天理大学附属天理図書館 , 金光桂子 , 石川透
価格
36,300円(本体33,000円+税)
発行年月
2019年8月
判型
A4
ISBN
9784840695770

[1]いはやものがたり(室町末期写、二冊)
〔解題〕金光桂子
 鎌倉時代の物語歌集『風葉和歌集』にみえる散佚物語『いはや』の改作かとされる継子譚。継母に疎まれた対屋の姫は、太宰府に下る途次で殺されるところ、海士夫婦に助けられ岩屋で養われていた。数年後、姫は関白の息子である二位の中将に見出されて妻となり、北の政所と仰がれた。本文の一部や絵詞の書き込まれた画が半分以上を占め、奈良絵本としての古態を示す。また、文章で菱形や蝶、七宝など様々な形を表した点も特徴的である。室町末期の南都連歌師紹九筆とも伝える大型奈良絵本。

[2]じやうるり(室町末期写、二冊)
〔解題〕石川透
 源義経を主人公とする判官物の一つで、薬師の申し子である浄瑠璃御前との恋物語。金売吉次の供として矢作の宿に着いた義経は、土地の浄瑠璃姫と結ばれるが、別れを惜しみつつ、奥州へ向かった蒲原宿で病に倒れる。浄瑠璃御前の御所における泉水の描写や四季の彩り、御前の才色兼備なるところや衣装の豪華さを事細かに述べる段は、まさに節事・景事であり、浄瑠璃節への胚胎を感じさせる。本書の挿画は全て中央に雲形を描き、上半分に本文を記しているのが特徴的である。室町末期の書写と考えられる大型奈良絵本。

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