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効率的なサプライチェーンの構築と運営は、企業間競争に勝ち残りのための鍵である。その一方で、拡大化・複雑化し続けるサプライチェーンの管理(SCM)と、サプライチェーンに万一障害が発生した場合、その寸断に備えた対策を講じておくことが重要な経営課題になってきている。
サプライチェーンに対するリスク事象は、自然災害をはじめ、火災・爆発、サイバー事故、テロ攻撃等の人為災害、国家間の経済制裁問題など多岐にわたるため、個々のリスクすべてを想定しての対応は不可能で、そのため企業は、高い資本効率の実現を図るためには、リスクヘッジのコストと利点を比較し、最適な選択あるいは組み合わせを検討することが必要とされる。
本書は、サプライチェーンが果たしてきた歴史的意義と仕組みを概観し、歴史的認識に基づいて現在の高度なITの普及に支えられてグローバル化・高額化・複雑化したサプライチェーンについて、リスクを中心に特徴と問題点、脆弱性などを検証する。そして、現代のサプライチェーンに関するリスクに対して企業はどのように対処すべきか、ということについて分析検討を行っている。
解説本文は大きく二部の編成で、前半の第I 部は第1章でグローバルなサプライチェーンが構築されてゆく経緯とその意義について基本的な説明を行い、続く第2章から第4章ではイギリス、アメリカ合衆国、そして日本の経済発展の中でサプライチェーンが果たした役割について、歴史を振り返りながら説明する。
後半の第II部は第5章から第7章の少し長めの3つの章で構成し、グローバリゼーションと高度なITの普及を背景にした現在のサプライチェーンの高額化・複雑化の現状、サプライチェーンの寸断により重大性が高まる事業中断リスクとの関連性について検証し、事業中断リスクの軽減のためにERM(統合型リスクマネジメント)、保険・再保険で何ができるのか、さらにどのような対応を検討すべきかなど、有事への備えや対策の考え方を解説する。
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