良いスウェーデン、悪いスウェーデン

良いスウェーデン、悪いスウェーデン

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出版社
新評論
著者名
ポール・ラパチオリ , 鈴木賢志
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2019年8月
判型
B6
ISBN
9784794811301

スウェーデンでは、イスラム教徒の暴動を恐れてクリスマスのライトアップを禁止した!? スウェーデン最大のショッピングモールが、移民とギャングに占拠されて「立入禁止区域」になった!?……2018年に「世界で最も評判の良い国」ランキングで第一位を獲得したこの国で、今、いったい何が起きているのだろうか。そこには「国家ブランド」に対する攻撃という、移民の大量流入に匹敵するか、それよりも恐ろしいリスクが垣間見える。
 「スウェーデンは自殺者が多い」という話を聞いたことがあるだろうか。実は、これはさるアメリカ大統領が流した根拠のないデマに端を発している。つまり、スウェーデンの国家ブランドに対する攻撃は、今にはじまったことではないということだ。
 とはいえ、今日では、インターネット上にある無数のニュースサイトや、フェイスブックなどのソーシャルネットワークを通じて、かつてとは比較にならないほどの規模と速さで情報が拡散し、それが「真実」か「デマ」かを問わず、人々の間に広まっていく。有名人の不用意な発言も、無責任なジャーナリストの記事も、他人への悪意に満ちた中傷も。そして、それをうまくすくい上げた政治家(ポピュリスト)たちが、権力を盾に世界中を跋扈している。
 本書は、このような「ポスト真実の時代」において、国家ブランドがいかに簡単に危機にさらされてしまうかを、スウェーデンを事例として描いたものである。もちろん、これはスウェーデンにかぎったことではない。スウェーデンの経験は、私たちや私たちの国を世界がどのように見ているかを考えるうえでも、大いに参考になる。
 あなたにとって、スウェーデンは「良い国」だろうか、それとも「悪い国」だろうか。あなたがその根拠としていることに、果たして、どれだけの真実が含まれているだろうか。その答えを、本書の中に見出していただきたい。(すずき・けんじ 明治大学国際日本学部教授)

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