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〈さびしさ〉におびえていませんか?
SNSにふりまわされるのはなぜ?
本当に孤独な人は孤独を知らない?
ジンメルの『社会学』や『ヨブ記』『明治大帝』『孤独な群衆』『哲学する民主主義』などの古典をたどりながら、さびしさとともにある生を考える。
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はじめに(抜粋)
少し立ち止まってみてください。もしも真にひとりであるとするならば、さびしいという感情は生じるでしょうか。一緒に過ごしたい、理解されたい、特別な存在でありたい。そうした誰かに対する思いが跳ね返ってこなければ、そもそも「さびしさ」を知ることはないはずです。つまり、それはすでに、他者との関わりを含み込んだ心の動きなのです。そしてそう考えるとき、「さびしさ」とは、次への展開を予感させるものだといってよいでしょう。たとえば自立心を強くすること、他者との心地よいつながりを求めること、あるいは、いたわりの思いを生み出すことなどに開かれているのではないでしょうか。
〈古典〉を手がかりに日常を再考するシリーズ第3巻の本書では、「さびしさ」について多角的に考えることを目指しています。
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