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僕は現在、講演家としてさまざまな企業・団体の方々を相手に、組織構築・人材育成・セールス獲得についての講演・研修を年間約 330 回実施させてもらっています。
日本中を飛び回り、その地で働く人たちと出会うことで逆に刺激をもらう日々なのですが、そんな僕に一番の学びをくれる『師匠』がいるのです。
この人は本当にすごい人で、自己肯定力の達人として毎日を生きています。
師匠の本名は、鴨頭陽人。
そうです、僕の息子ですっ♪
師匠 ハルヒトがまだ保育園に通っていたころ、こんなことがありました。
師匠が通う保育園には、高さがばらばらの椅子がいくつか置いてあります。
高い椅子もあれば低い椅子もある。
男の子って面白いですよね。たくさんの椅子を見ると、
「この椅子は俺の椅子だ! 」
って、高い椅子を取り合ってケンカを始めるんです。
でも、大人もやってますよね。
ビジネスマンは会社の中で高いポストを奪い合い、政治家は票の取り合いをしています。男性ってきっと、戦うために生まれてきたんでしょう。
師匠が通う保育園も例外ではありません。
でもそんな中、師匠は戦わないそうです。
みんなが高い椅子を奪い合っているのを黙って見ていて、最後に残った一番低い椅子に、ちょこんと座るそうです。
僕は師匠に尋ねました。
「みんな高い椅子に座りたがってケンカまでするのに、なんでいつも一番低い椅子に座ってるの?悔しくないの」
そしたら師匠はこう言いました。
「あのね、父ちゃん。どの椅子に座ったって、僕の価値は変わらないから。」
僕はこの言葉を絶対に忘れないようにしようって思いました。
僕には「高い椅子に座りたい! 」という競い心があるからです。
周りの人に「すごいね! 」って言われたい。
周りの人よりも、自分の方が優れていることを示したい。
ずっとその競い心を取り去ることができないでいるんです。
でもこれって、僕だけなんでしょうか。
人より収入が多くないと、人よりも友達の数が多くないと、なかなか自分のことを認めらない人が多いのではないでしょうか。
でも、師匠は教えてくれました。
「あのね、父ちゃん。どの椅子に座ったって、僕の価値は変わらないから。」
たとえどんな椅子に座ろうと、
たとえどんな家に住もうと、
たとえ友達の数が何人であろうと、
そんなことで私の価値は変わらない。
本書では、師匠?ハルヒトが僕にくれた15の珠玉のプレゼントを紹介します。
あなたの考え方や人との接し方、生き方までも変える、人生を豊かにするヒントが、彼の言葉の中にたくさん詰まっているはずです。
発行:かも出版
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