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こころは 聴こえないもののなかで
ひそかに爪弾かれ
見えない糸となって 揺れている
(「急停車するまで」)
声を聴き 声を発する
「わたしたちは忘れていた危機のなかへ飛ぶ/生まれ落ちたことの危機のなかへ/人間の形をして」(「母浜回帰」)。
やわらかく立ち上がる詩の空間へ―。鏡の上に映るもの、走り過ぎるもの、過ぎ去る影と音楽と、その谺を、果敢に描く。〈いまここ〉を拓く、最新詩集!装幀=間村俊一
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