とびうを

椋叢書

とびうを

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
安藤恭子
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2019年7月
判型
四六判
ISBN
9784781411750

◆第二句集



明易の島に着きまた島に着く



これからも、さまざまな場所に出かけていくことになるでしょう。しかし、訪れる場所それぞれに風が吹き、時がめぐるように、私も変わるはず。それを「希望」として、俳句と向き合っていきたいと思います。(あとがき)



◆自選十五句より

こんなにも鳥を見てゐて寒に入る

白紙にくるまれてゆく冬薔薇

梨棚の剪定に火のしづかなる

暗がりに薬箱ある雪解かな

ほほづきの鳴るごとく鳴き春の鹿

夜に穴のあくほうたるの消えるたび

登山靴ここに置けよと薪くべて

カウベルは草噛むリズム雲の峰

海の色すつと変はりしとびをかな

フーコーの振り子ゆつくり秋めきぬ

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