本の雑誌 434号(2019 8)

特集:別人28号を探せ!

本の雑誌

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出版社
本の雑誌社
著者名
本の雑誌編集部
価格
856円(本体778円+税)
発行年月
2019年8月
判型
A5
ISBN
9784860113964

特集:別人28号を探せ!

かのノーベル賞作家から江戸川乱歩に某アイドルまで、世に代作の噂は尽きない! というわけで、本の雑誌8月号は「別人28号を探せ!」特集。ミステリーから文芸大作にアイドル本まで、あれもこれもゴーストだ!という驚きの代作事情から、ゴーストライターの歓びと哀しみ座談会、そしてゴーストの帝王・重松清インタビューまで、我田引水なんのその、別人28号の謎と真実にぐぐぐいと迫るのだあ!

新刊めったくたガイドは、小財満が紫金陳『知能犯之罠』の壮大な完全犯罪を見よ!と尻を叩けば、林さかなは生き抜く力を失わない『三人の逞しい女』に共感。大森望が世界初の百合SFアンソロジーがすごい!と絶賛すれば、千街晶之は才気煥発なデビュー作『破滅の刑死者』をイチ推し! 大塚真祐子が産まれて死ぬことを抉る川上未映子『夏物語』にどっぷり浸かれば、仲野徹は日本アルプス大縦断415キロを駆け抜けた男達に感動。そして北上次郎は新鋭・砥上裕將の水墨画小説『線は、僕を描く』に拍手喝采だ。さあ、おじさんはメフィスト賞受賞作のどこに感服したのか。YouTube北上ラジオ(で検索してね)も聴いてみてくれぃ!

そして今月はお待たせの上半期ベスト1も発表。独断と偏見の上半期エンターテインメント・ベスト10対談で、2019年年5月末までに出たエンターテインメントのおすすめ本が揃い踏みだ。神保町さくら通りの洋食屋でハイボール呑みつつ決定したベスト1は平成最後を飾る長編ミステリー『○○ス○イ〇』! さあ、読み逃し本をチェックしたら、団扇にスイカに蚊取り線香を用意して、読書三昧のニッポンの夏を満喫しよう!

今月の図書カード3万円使い放題の挑戦者は昨年の上半期ベスト10で第2位に輝いた『ひと』の小野寺史宜。小学生から通い続けているという東京駅前の八重洲ブックセンターを地下一階から八階まで上がって下りて選んだ26冊とは、何か。34ページに急げ! そして今月から岡崎武志の新連載「憧れの住む東京へ」がスタート。第1回は赤瀬川原平の巻。いったいどんな連載か、期待してくれぇ。さらに今月は金原瑞人が、高階杞一の10冊で、ユニークな着想でひろがる詩の世界を紹介すれば、「黒い昼食会」の面々は五ノ井の「排骨弁當」に舌鼓を打ちながらビッグネームを固めて出すな!と提言。鏡明が編集者の帯で津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』を再読すれば、堀井憲一郎は週刊少年漫画誌のムネを数えて日本文化を深〓く研究。さあ、半期に一度の特大号でちびっと高いが、中身はますます大充実。本の雑誌8月号で夏休み読書計画は万全だあ!

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