さきがけ

さきがけ

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出版社
ふらんす堂
著者名
栗林智子
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2019年7月
判型
四六判
ISBN
9784781411699

◆第一句集

俳句とは異なる文芸分野への教養や関心が、句作の際には、新鮮な瞬発力として働いているのではないか。その作句の背景には豊かな文芸、文学の諸相が広がっている。

(井上康明/序)



〈芭蕉忌の流れくる水真新し〉芭蕉、その他の先人から脈々と書き継がれてきたものの喩としての「水」は、新しくあらねばならない、という思いに、私は胸が熱くなるのである。

(池田澄子/栞)



◆収録作品

シャガールの馬を立たせて青嵐

精霊の踊りて烏瓜の花

機影入れ真円の虹従いてくる

足のじやんけん菩提樹の花の下

湧き水の水押す力みてゐたり

ポプラ鳴るこれよりは夏物語

雪原を真二つにして春の川

冷されて馬美しく耳立てり

露涼し馬には眉毛なかりけり

ストーブが真つ赤母との指相撲

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