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"「うでとでぶどっちがいい」と聞かれ、でぶを選んだ俺は、“デブ”の若い女を、愛車のスパイダーに乗せ、北へと向かった……空前絶後、怒濤のロードノベルの表題作や、捨てた娘から三十五年ぶりに手紙をもらったおっさんに頼まれて、ついて行った先は、娘が嫁いだ大家族の家。そこでは、""ビックパピー""なる父親以下、大家族の密着テレビ番組が収録中で……(「マミーボコボコ」)など、シュールな設定、最悪の状況、そして乾いたユーモア。そして、クセになる疾走するような文体で、ドブの底にいる人々の泥沼の日常を描く。2019年夏、主演・藤原竜也、監督・蜷川実花による映画化で話題の大藪春彦賞、日本冒険作家大賞の受賞作『ダイナー〈Diner〉』、日本推理作家協会賞を受賞した『独白するユニバーサル横メルカトル』などで知られる奇才・平山夢明が繰り出す〈最悪劇場〉。泥沼に咲いた「美しい」人々の物語〈イエロートラッシュ〉シリーズ短編集。"
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