希望の糸
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東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。
「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。
商品レビュー
- 評価
- ★★★★☆
- 公開日
- 2021年9月3日
"終盤で分かる登場人物の意外なつながり。 これこそが「糸」である。"
"加賀恭一郎シリーズの最新刊であるこの作品は、加賀刑事の従兄弟にあたる人物に焦点をあてて物語を進めている。本来は主役であるはずの加賀刑事であるが、その存在感は主役の座を離れてもなお健在である。
ある事件をきっかけにして揺れ動く人々の心。その誰もが、複雑な秘密を持っている。読み進めていくことで見えてくるその人たちの秘密と、それを知ったときの自分の気持ちは何とも言い表せないものがある。
登場人物の豊かな感情表現にも注目して読んでいただきたい作品である。"
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