談 no.115(2019)

特集:新虚実皮膜論・・・・・・アウラの消滅と再生

談

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出版社
たばこ総合研究センター
著者名
千葉雅也 , 久保昭博 , 石田英敬 , たばこ総合研究センター
価格
880円(本体800円+税)
発行年月
2019年7月
判型
B5
ISBN
9784880654683

人形浄瑠璃・歌舞伎の脚本作者である近松門左衛門の芸術論「虚実皮膜論」はすでに検証し尽くされたと思われている。しかし、そうだろうか。この虚の意味するものは、いまだ大いなる謎としてわれわれの眼前に横たわっているのだ。われわれはそこにもう一つの補助線を引いてみる。ベンヤミンの重要な概念であるアウラの導入だ。「いま・ここ」にしかない特有の一回性。複製技術の時代においてアウラは雲散霧消したかに見えた。しかし、アウラは生きていたのだ。どこに? 皮と肉の間に。フィクションという新たな顔をもって。虚と実、その境界で戯れることの愉快。

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