特集:新虚実皮膜論・・・・・・アウラの消滅と再生
取り寄せ不可
人形浄瑠璃・歌舞伎の脚本作者である近松門左衛門の芸術論「虚実皮膜論」はすでに検証し尽くされたと思われている。しかし、そうだろうか。この虚の意味するものは、いまだ大いなる謎としてわれわれの眼前に横たわっているのだ。われわれはそこにもう一つの補助線を引いてみる。ベンヤミンの重要な概念であるアウラの導入だ。「いま・ここ」にしかない特有の一回性。複製技術の時代においてアウラは雲散霧消したかに見えた。しかし、アウラは生きていたのだ。どこに? 皮と肉の間に。フィクションという新たな顔をもって。虚と実、その境界で戯れることの愉快。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。