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多助が一途に想う娘、お鹿が胸を騒がす船頭、事件の裏に二人の影…。
殺された遊び人の長屋には、高価な呉服や反物が……。
金貸しと偽医者も殺され、怨みの犯行と思われるが…。
親子岡っ引き、泪の捕物!
お鹿の目から滂沱の泪、シリーズ第3弾!
深川木場で男の死体が見つかり、十手婆のお鹿は息子の秀次、多助と共に駆けつける。
金もない遊び人風だったが、住まいの長屋から高価な呉服や反物が出てきた。また金貸しの男が殺され、そこで若い女が目撃される。
事件は続き、一連の殺しにつながりが疑われる。一方、多助が想いを寄せる娘は、目撃された女に似ていた。
そして、お鹿が胸を騒がす船頭にも怪しい影が……。
◆ 著者について
和久田正明 わくだ・まさあき
1945年静岡県生まれ。テレビ時代劇の脚本を数多く手がけた後、現在では時代小説の執筆に専念している。
主なシリーズに、「はぐれ十左暗剣殺」「特命」(徳間時代小説文庫)、「新八丁堀つむじ風」(廣済堂文庫)、「鎧月之介殺法帖」(コスミック・時代文庫)、
「死なない男・同心野火陣内」「髪結の亭主」(ハルキ文庫)、「将軍の猫」(角川文庫)、「嵐を呼ぶ女」(光文社時代小説文庫)「提灯奉行」(小学館文庫)などがある。
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