希望はいつも当たり前の言葉で語られる

希望はいつも当たり前の言葉で語られる

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出版社
草思社
著者名
白井明大
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2019年6月
判型
四六判
ISBN
9784794224033

ぼくにとっての希望とは、高く遠く見上げるような何か立派なお題目ではなく、
今日を生きるための知恵や、明日までどうにか持ちこたえるためのやさしさだった。
 そんな希望は、時に誰かがくれた言葉という姿で、ぼくの前に現れた。【中略】
 ここにあるのは、ぼくがすったもんだのさなかをともにくぐり抜けてきた、現場叩き上げの言葉ばかりだ。
そんな血の通った肉声が、真っ暗闇に囲まれたぼくのそばでずっと希望を灯し続けてくれた。(本書より)


言ったほうは忘れているかもしれないけれど、人生をやっていく上で、何度も助けられた言葉がある――。
平凡な言葉が「最高の贈り物」に変わる瞬間をやわらかな筆致でつづった心にしみるエッセイ!

<目次より>
はじめに 希望って何だろう?(ぼくにとって)

救われた言葉
・焦らず、着実に
・誰かが見てる
・好きを大事に
・頼まれたことはやる
・当たり前じゃないか
・葉っぱの「ぱ」ってなんだろう?
・締め切りを守ることだ
・安心しない
・あきらめないで
・トラブルは起きる
・天才はいません
・夜明け前がいちばん暗い
・下には下がらない
・絶対はない
・裸になりなさい

言葉と出会うための言葉
・神は細部に
・しなやかに弱く
・使い慣れた言葉で
・簡単なものが難しい
・けなすのは簡単
・いかに素晴らしいか
・責任はとれない
・ピョンファルルウィーハーヨ
・底が抜けてる
・万葉の心を持っている
・書くんだよ
・はい不安です
・沈丁花が咲いたら
・完成度を下げましたね
・「できた」と思うまで手を動かす

気づきをくれた言葉
・とんかつ定食をいつでも
・コーヒーをこくんと飲む
・お弁当温めますか
・気をつけていらしてください
・荒らしてどうする
・どーんと売れたら、どーんと落ちる
・家にいるほうが辛い
・様子を見よう
・冷やさない
・もったいない
・噂を信じない
・ほめられたことではなくても
・亡くなった人はそばにいる
・わが家の震災支援だ
・変えてもよかった

言葉の石ころ ――あとがきに変えて

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