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奈良時代の政治家。母の橘三千代の死後、臣籍降下して橘諸兄(もろえ)となる。藤原四兄弟が疫病に倒れると政権の中枢に立ち、聖武天皇の度重なる遷都や東大寺大仏の造営など、天平期の諸政策を主導するが、藤原仲麻呂の台頭で失脚する。五世王にすぎなかった諸兄はいかにして政界の頂点に登りつめたのか。最新の発掘成果にも触れつつその生涯を描き出す。
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