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"わたしはこの本で、朝鮮戦争に日本が実質的に「参戦」していた実態と、当時日本国内で起きた反戦運動、吹田枚方事件の実相を明らかにしたいと考えています。シンガポールとハノイでの、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談をきっかけに、朝鮮戦争への関心が改めて高まっています。朝鮮戦争は第二次世界大戦後わずか5年後(1950年6月25日)に勃発、三年後に休戦協定が結ばれました。この戦争は、米ソの冷戦を背景にした「国際内戦」(言語矛盾のような言葉)です。この戦争では南北朝鮮で膨大な死傷者が生み出され、その数、南北合わせて350万人とも500万人とも。離散家族は1,000万人に達します。この戦争をきっかけに、日本は再軍備し憲法九条が実質的に変容、朝鮮特需で日本経済は大いなる「恩恵」を受けました(ちなみに、「先の大戦」で日本人の犠牲者数310万人、アジア太平洋諸国は1,900万人と推測されている)。この戦争は継続状態のまま。日本人拉致、核武装、ミサイル実験をする「北朝鮮脅威論」(「中国脅威論」ともあいまって)は、日本国憲法の「改定」問題や沖縄の米軍基地や国連軍地位協定問題などと密接にむすびつき、現代日本に大きな影を落としている事実を明らかにします。「忘れられた戦争」とも言われますが、米朝首脳会談の大きなテーマは朝鮮戦争の終戦処理です。東アジアの安全保障を考える上で、朝鮮戦争と日本をきちんと見つめることは現代的な課題です。(著者まえがきより)"
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