なぜ共働きも専業もしんどいのか

PHP新書

なぜ共働きも専業もしんどいのか

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出版社
PHP研究所
著者名
中野円佳
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2019年6月
判型
新書
ISBN
9784569843124

【「東洋経済オンライン」ジャーナリズム賞受賞! 上野千鶴子さん推薦】

シンガポール在住、現在は日本とシンガポールを行き来しながら活動する著者が、日本の働き方の矛盾に斬りこんだ本書。

・仕事と家事・育児の両立にいっぱいいっぱいの共働き家庭

・家事・育児の責任を一手に背負い、逃げ場のない専業主婦

・「稼ぎ主プレッシャー」と滅私奉公的働き方を課された男性

こうした「共働きも専業もしんどい」状況は、じつは日本社会の「主婦がいないと回らない構造」が生み出していた。

長時間労働や無制限な転勤など、終身雇用・年功序列という制度で回してきた「日本のサラリーマンの働き方」。

これらの制度は、主婦の妻が夫を支える前提で作られている。

専業主婦前提の制度は、会社だけではない。丁寧すぎる家事、保育を含む教育への予算の低さ、学校の仕組み……問題は社会の様々なところに偏在し、それぞれが絡み合って循環構造を作っている。


「女性が輝く社会」というスローガンがむなしく聞こえるのは、この構造が放置されたまま、女性に「働け、輝け」と要請しているから。

ギグ・エコノミーや働き方改革、多様化する働き方は、循環構造を変える契機になり得るのか。

日本の「主婦がいないと回らない構造」を読みとき、その変化の兆しを探る。

「東洋経済オンラインアワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した好評連載に大幅加筆のうえ、書籍化。

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