取り寄せ不可
赤ちゃんという幸福を、
本当はふたりで迎えたかった……。
ケイド、私の夫。彼が家を出ていってから、もう1年以上。
ジェシカは別居が続く夫との関係に終止符を打とうとしていた。
彼に会って離婚のための書類にサインをしたあとは、
身寄りのない赤ちゃんを引き取って、ひとりで育てていくつもりだ。
望んでも叶わなかった、母になるという夢をようやく叶えられる。
2度の流産後もなお子供を切望する私といつしか気持ちがすれ違い、
ケイドはそんな私を見捨てて去っていった。
だから、彼を心から愛していても、もう別れるしかないと覚悟を決めた。
そして、ふたりで会う約束をした日――夫と妻として会う最後の日、
彼を待つジェシカの身に、突然、不運な出来事が起こる……。
12歳で母と死別し、心に深い喪失感が残るジェシカにとって、お腹の子を失うのは非常につらい経験でした。それなのに、考えの違いから最愛の夫にまで去られ……。ジェシカを襲った予期せぬ事態に、夫婦の愛と別れの天秤は比重を変えることになるのでしょうか?
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。