本の雑誌 433号(2019 7)

特集:川端賞を救え!

本の雑誌

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出版社
本の雑誌社
著者名
本の雑誌編集部
価格
734円(本体667円+税)
発行年月
2019年7月
判型
A5
ISBN
9784860113957

特集:川端賞を救え!

 今年の川端康成文学賞が休止になると発表された! 理事長の体調不良と運営基金の危機が主な理由らしいが、短編小説に授与される賞がなくなっては大変だ。なにを隠そう、短編小説は今、川端賞の運営基金以上に危機に瀕しているのである。というわけで、本の雑誌7月号の特集は「川端賞を救え!?」。また偉そうに出たものだが、川端賞とはなんぞやから、川端賞受賞作全56作読破、「新潮」矢野編集長インタビュー、エンタメ編集者の短編小説はいまどうなっているか対談にアンソロジーの楽しみ方、そしておすすめ短編小説十二編まで、短編小説の愉しみをぐぐいっと凝縮した22ページ。さあ、友よ、短編小説を読もう!

 新刊めったくたガイドは、小財満が少年たちの物語が交錯する『指名手配』がいいぞ!と拍手を贈れば、林さかなはフランゼン『ピュリティ』のずっしり800ページを堪能! 大森望が感情の機微を細やかに描く菅浩江『不見の月』に唸れば、千街晶之は京極夏彦『今昔百鬼拾遺 鬼』の超絶技巧に驚愕。大塚真祐子が破滅へと疾走する恋愛小説『アタラクシア』に天を仰げば、仲野徹は5億年にわたる植物たちの戦争に感嘆。そして北上次郎はフレドリック66歳の波瀾万丈の日々を満喫。十代の不安が蘇えってくるというおじさんのイチ押しをじっくり味わってくれぃ!

 そして今月はついに、いよいよ、いや、早くも令和のベストが決定! 令和元年に刊行された本のベスト1はなにか。34ページに注目だ! さらに今月の読者アンケートは久々登場の「私がすすめる一冊」。平成本を本誌読者が総まくりだ。こちらも要注目。さらにさらに黒い昼食会がネタが多すぎて手に負えない!と黒さ二割増しなら、日下三蔵は小説の女王・皆川博子の巨大な山脈をじっくり紹介。鏡明が遠藤書店の閉店を嘆けば、沢野ひとしは神保町の新天地に潜入! 新潮社社食の銀の皿が二か所も出てきて、青木シェフも思わずにっこり。梅雨の合間は本の雑誌7月号で短編小説に溺れよう!

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