親鸞改名の研究

親鸞改名の研究

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出版社
法蔵館
著者名
ながたに弘信
価格
14,300円(本体13,000円+税)
発行年月
2019年6月
判型
A5
ISBN
9784831887696

『教行信証』「後序」には、「綽空の字を改めて……名の字を書かしめたまい」と、親鸞が三十三歳の時に改名したことが記されている。従来この「名の字」は善信とされてきたが、著者は膨大な史料を精緻に再検討し、「名の字」は親鸞であると結論づける。定説を覆す注目の書。
【目次】
はじめに
 第一章 「善信」改名説の検討
  第一節 房号「善信」と実名「親鸞」
―実名敬避俗―
  第二節 覚如説の検討
  第三節 存覚説の検討
―鶴見晃氏の「善信」実名説に関連して―
  第四節 「名之字」(「後序」)について 
―井上円氏説の批判的検証(1)―
  第五節 親鸞への改名時期について
―井上円氏説の批判的検証(2)―
 第二章 「善信」史料の検討
  第一節 親鸞著作に登場する「善信」
  第二節 「房号」としての「善信」
  第三節 親鸞没後の混入例
 第三章 「夢告」について
  第一節 「行者宿報偈」をめぐって
  第二節 専修寺蔵「三夢記」の真偽について
  第三節 六角堂夢告について
―親鸞の生涯を貫いた課題―
 第四章 「愚禿釈の親鸞」
  第一節 「禿の字を以て姓とす」
―「親鸞」改名説の蓋然性―
  第二節 吉水期の親鸞
  第三節 親鸞における『浄土論註』の恩徳
 おわりに―師資相承の名としての「親鸞」―
  あとがき

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