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"「パンクってのは自分たちを自由にする音楽じゃなかったのか?」
1970年代末、アメリカン・ハードコア・パンクの黎明期から現在まで、40年にわたりその活動を続けるオリジナル・ハードコア・パンク・バンド、MDC(エム・ディー・シー、Millions of Dead Cops)のヴォーカル、デイヴ・ディクターの2016年発表の自伝が日本語訳で登場。
パンクロックをより先鋭化したサブジャンルであるハードコア・パンクの中でも、結成時から政治的姿勢を打ち出したバンド、MDC。反戦、反核はもちろんのこと、平等主義、DIY精神、菜食主義、Food not Bombsなどのためのベネフィット・ショウ、また初期アメリカン・ハードコア・シーンに蔓延していたセクシズム、レイシズム、ホモフォビア、暴力に立ち向かう姿勢を示した最初のバンドのひとつであり、著者・デイヴ・ディクターはそのMDCのフロントマンとして、その姿勢を40年経った今も変わらず貫いている。
パンクを金儲けの道具にしてしまったNOFXやRancid、Bad Religionのようなバンドを真っ向から批判し、そのファースト・アルバムは、ニルヴァーナのカート・コバーンも生涯ベストアルバムの7位に選ぶなど、MDCはアメリカのアンダーグラウンド・シーンを語る上で避けて通れないバンドだ。
デイヴ・ディクターの言葉で追体験する、あるひとつのアメリカン・ハードコア・パンク史。
■付録: 2017年発表のドナルド・トランプ批判ソング「Mein Trumpf」など、MDCの代表曲4曲(未発表バージョン1曲を含む)がストリーミングできるリンク付き。
(歌詞、デイヴ・ディクターによる曲解説の対訳付き)
■本書へのコメント(抜粋、続きは目次ページ参照):
「ICE-Tのボディ・カウントの「コップ・キラー(警官殺し)」や、「ストレイト・アウタ・コンプトン」よりはるか以前に、すでにそこにはMDCがいた。MDCに対して、「中立」な反応なんてものはなかった―特に警察からはね。このシーンが存在すること―どの町にもライブをする場所があり、いつもこのアンダーグラウンドのパンクシーンがあったこと―を当然だと思ってるあなた、そんなあなたにはこの本を必ず読んでほしい。度胸を持って、身を賭して今あるシーンを作ってきた人たちがそこにはいて、どのようにハードコアのシーンが形成されたのか。この本でそれに気付かされるはずだ」
―ジェロ・ビアフラ/Dead Kennedys, Alternative Tentacles
「デイヴ・ディクターは本当に信頼できる人だ。いつの時代もブレることなく自分の信念を貫く稀有なタイプだ。こういう人間が、よりよい世界を作っていくんだ」
―(2018年10月にカナダ・バーナビー市の 市議会議員に当選した)ジョー・“シットヘッド”・キースリー/DOA"
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