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<その「ことば」取扱注意!>
よかれと思って発した言葉、意味は合っていても、その印象は語感でまったく変わります。
「感謝します」は距離感を作り、「ありがとう」は親愛の情を伝え、「はい」は忠誠心、「ええ」は知性を感じさせます。
本書は著者が人工知能研究において「ことば」の感性に着目して以来、28年にも及ぶ「語感分析」の成果をまとめた1冊です。
たとえば、「さぁ、帰ろう」「そろそろだね」などのS音は爽やかな印象を与えますが、デートの最後にはNG。包み込む音オを使った「送るよ」「おやすみを言わなきゃね」などを使ったほうが効果的です。
また、「ポルシェ」のP音は光を、「ひかり」は圧倒的なスピード感を、「のぞみ」は居心地の良さを感じさせるなど、名前の「音」がもたらす影響や効果も論じます。
男女関係、職場の上下関係、ネーミング会議、あらゆる場で役に立つことばづかいの極意が満載の、まさに「ことばのトリセツ」です。
(目次より抜粋)
第一章 語感の正体
イホコという名に生まれて/ことばの音には意味がない?
ヒトが人生最初に発音する子音/サクラの秘密
母語喪失の恐ろしさ/「はい」は迷いのない忠誠心
「ええ」は思慮深さ/「そう」は優しく包み込む
最も怖い愛人の名/職務と名前の、素敵な関係
第二章 ことばのトリセツ
D音を多用すると、人生が止まる/「そだねー」のコントラスト効果
対話をぶち壊すクラッシャー/立ち上がるヨッシャ、持ち上げるヨイショ
担ぎ上げるワッショイ、投げ出すセイヤ/漢語で激励し、大和言葉でねぎらう
一番好きな映画のセリフ/「の」のファンタジー効果/オでほめる? アでほめる?
第三章 感性ネーミングの法則
語感の双方向性/はじめに、発音体感ありき/世界は、脳の中にある
語感の普遍性/ソクラテスの語感論/語感を数値化する
一、感性ネーミングの第一法則
車はC表記の名前が売れる/ひかりVSのぞみ
二、感性ネーミングの第二法則
子どもたちのお気に入り/若い男子のお気に入り/若い女子のお気に入り
大人男子、キャリアウーマンのお気に入り/大人女子のお気に入り
三、感性ネーミングの第三法則
ことばにもトレンドがある/尖りデザインの時代/時代を超えて残ることば
第四章 脳にとって「ことば」とは何か
胎内の記憶/子は母を選んで生まれてくる/耳じゃなくて、揺れ/「ありがとう」の本当の意味/命の転写
(著者プロフィール)
くろかわ いほこ 人工知能研究者、脳科学コメンテーター。1959年、長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、2003年(株)感性リサーチ設立。著書に『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書)、『日本語はなぜ美
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