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「言葉があった。そして、言葉遣いにとことんこだわった。それが記号と言われようと言説と言われようと、またイデオロギーと言われようと、そこには言葉への強い批判的感受性から生まれる、スチュアート・ホールにしかできない政治への介入の仕方があったのである 」
カルチュラル・スタディーズの理論家、スチュアート・ホール。ジャマイカで生まれ、イギリスに渡ってメディアや現代文化の批判的研究に貢献し、反人種差別をめぐる社会運動や黒人アーティストたちの表現活動にも影響を与えた。民衆(ポピュラー)の具体的な複雑さについて考えることを厭わず、理解し、それを語ること。ホールのもとで学んだ著者が分断の時代に問う、「ポピュリズム」に対峙する知的技能の可能性。
◎岡田桂さん書評(「図書新聞」2019.10.26(3420号))
《現在の日本における政治状況…に対峙する上での、複雑で多価的で容易に既存の理論を応用できないような現実に介入する上での、状況を理論化するという試みにおいて、もっとも示唆に富んだ内容》
◎伊藤守さん書評(「週刊読書人」2019.9.27(第3308号))
《本書は、ホールの思索であれ、カルチュラル・スタディーズという名の下で発表された数多くの研究であれ、今後こうした知的な営みを再考し、前進させていく上で、欠かすことができない重要な一冊となった》
◎共同通信配信の紹介記事が以下の新聞に掲載
《小笠原が思想的に大きな影響を受けたのが、ジャマイカ出身でカルチュラル・スタディーズの理論家スチュアート・ホール。…敬愛するホールの思考の軌跡を追った》
2019.8.17 沖縄タイムス、北日本新聞、福島民友
2019.8.18 秋田魁新報、高知新聞、熊本日日新聞
2019.8.19 日本海新聞、大阪日日新聞
2019.8.25 山梨日日新聞、信濃毎日新聞、福井新聞、京都新聞、東奥日報、河北新報、愛媛新聞、南日本新聞
2019.9.1 四国新聞、神奈川新聞ほか
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