源氏物語

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出版社
小学館
著者名
花村えい子
価格
660円(本体600円+税)
発行年月
2019年6月
判型
文庫
ISBN
9784094066500

マンガで読む。巨匠で読む。「源氏物語」

紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代中期、ヨーロッパはまだ、一部の歴史家に「暗黒時代(ダークエイジ)」と呼ばれるような時代でした。文章だって幼稚なものしか書けなかった。
そんな時代に、日本人の女性がこれだけ完成度の高い長編物語を書いたということは、日本人が誇りにしていいことだと思うんです。事実、1999年に、イギリスのオックスフォードやケンブリッジの歴史学者が「この千年間で偉大な業績を残した歴史上の30人」というのを選んだときに、日本人ではただひとり紫式部が選ばれました。日本文学の最高傑作『源氏物語』は日本文学の最高傑作というより、世界規模の文化遺産なんですね。みなさんも花村先生のマンガで『源氏物語』を楽しまれたあとは、ぜひ原文に挑戦してみてください。今すぐでなくてもかまいません。年配の方は今すぐでも差支えありませんが、若い方たちは、お年を召してからの方がいいと思います。『源氏物語』は大人のための世間話ですから。(上巻:望月光氏の作品解説より抜粋)
下巻には「「若菜」「柏木」「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」「雲隠」を収録。巻末解説は瀬戸内寂聴氏。

【編集担当からのおすすめ情報】
紫式部が描いた王朝絵巻『源氏物語』に、繊細華麗な筆致がパリ・ルーブルの展覧会でも絶賛されたベテラン漫画家・花村えい子が挑みます。桐壺帝の第二皇子として出生し、才能・容姿ともにめぐまれながらも臣籍降下して源姓となった光源氏が、平安王朝を舞台に数多の恋愛遍歴を繰り広げる栄華と苦悩の物語。日本女流文学の最高傑作が、多くの文芸・ミステリーを原作とする作品を手がけている著者により、いきいきと甦ります。ますます盛り上がる下巻は下巻には「若菜」「柏木」「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」「雲隠」を収録。巻末解説は瀬戸内寂聴氏。

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