取り寄せ不可
遠河れんは幼馴染の彼――平間律と海を見ながら昼休みを過ごすのが日課。彼さえいればいいと他人と距離を取り、ある嘘をついていた。が、不思議な空の写真を見て以来、同じ高校で撮影者の黒百合とそれに感化された赤穂と一緒に過ごすようになる。黒百合は幻と現世の境、“現実から外れた”瞬間を写真に収めていた。やがて彼らの関係が変わり、嘘が暴かれて……。どうしようもない喪失に心が震える、青春の煌きと幻想を描く衝撃作。
■著者
小野崎まち(おのざき・まち)
二十世紀末生まれ。関東北部在住。著書に『サムウェア・ノットヒア ~ここではない何処かへ~』『僕はまだ、君の名前を呼んでいない ~lost your name~』(いずれもマイナビ出版)がある。
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