彼らがポピュリズムを、そして極右を支持するのは、理由がある。
アメリカにおけるトランプ政権誕生とイギリスのEU離脱を支持し、その原動力となったといわれる「白人労働者階級」の人々。かつてミドルクラスとしての、そして各国における正真正銘のマジョリティとしての地位を占めていた彼らは、いかにして「新たなマイノリティ」となったのか。そして彼らはいったい何に対して憤り、いかにしてポピュリズム政治を駆動させるのかーー。本書は、英イーストロンドンと米オハイオ州ヤングスタウンという見棄てられた二都市で、喪失感に苛まれる白人労働者たちの生の声を収録した膨大なインタビューデータとサーヴェイデータにより、既存の政党政治によってはその声を十分に代表されてこなかった「アンタッチャブルな人々」の姿を「剥奪感」を軸に解き明かします。〈トランプとブレグジットを生んだ人々〉の正体に迫り、我が国を含む各国政治の行く末を占う、気鋭の政治学者による意欲作。
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