前版同様、損害賠償実務に携わる弁護士による、交通事故の診療請求をめぐる医療費・施術費問題を公平に解決するための指針書である。
13年ぶりの全面リニューアルにあたり、平成23・25年1点10円新判決など、平成元年1点10円判決以降の裁判例や新たな学説・厚生労働省の通知・裁判官講演等を盛り込んだ。平成元年10円判決が、被害者が負担すべき医療費が争点だったのに対し、平成23・25年10円判決は、東京地裁の医療集中部、交通専門部の各合議体において、加害者が負担すべき医療費相当の損害賠償額について1点10円が相当であると認めた裁判である。
また、平成29年民法改正も織り込み、消費者保護の立場から消費者契約法による規制や健康保険診療を巡る問題を解説する。
さらに柔道整復師による高額施術問題についても、健康保険診療の診療報酬体系を用いた算定方法への変更など、被害者救済の公正妥当な立場より言及している。
交通事故事案を担当する実務者・企業にとって、必須の1冊であると言える。
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