取り寄せ不可
引きとめてほしいのは、
秘書ではなく、女として。
「突然ですが、ぼくは婚約しました。相手は秘書のアデレードです」
ボスで富豪のデンプシーに公の場で宣言され、アデレードは呆然とした。
彼にないがしろにされ、仕事を辞めたいと申し出た矢先なのに?
だがそれは、有能な秘書に退職を思いとどまらせるために、
彼女のお人好しな性格を利用した、デンプシーの巧妙な手口だった。
さらに、ひと月だけでも婚約者を装って、彼の下で働くよう命じられる。
貧民街に暮らしていた少女時代からずっと、デンプシーが好きだった。
これが愛ある本物の婚約だったなら、どれだけ幸せなことだろう……。
そんなアデレードの純情も知らず、我が道を行くデンプシーは、
これから彼の屋敷で寝泊まりしろと告げ、彼女の身も心も翻弄する――
アデレードの長年の片想いを軸に描かれる、ボスと秘書のもどかしくも甘やかな恋物語。愛を信じられない大富豪デンプシーが演じる偽りの婚約は、いったいどんな展開に……? スター作家、キャサリン・マン作『富豪が残したあの夜の証』(D-1751)の関連作。
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