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雑誌「スバル」において、森鴎外は1909年(明治42)から1913年(大正2)にわたり、『椋鳥通信』(計55回)を連載した。その内容は文壇動向だけにとどまらず多様で幅広い欧米各地の情報を伝えている。その情報源となったものはドイツの新聞「ベルリナー・ターゲブラット」の記事であり、梗概・翻訳の名人である鴎外がそれをもとに自分の見解をうまく盛り込み、同時代の西洋の社会、文化、政治を紹介している。その記事は作家としての鴎外の秘密、また人間鴎外の素顔も窺える重要で興味深い「作品」である。本書はその『椋鳥通信』の研究書であり、『椋鳥通信』に関連する論文5篇と、巻末に資料として「ベルリナー・ターゲブラット」の記事と雑誌「スバル」および『鴎外全集』第27巻とを対照した表を付す。
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