あはうどり

いには叢書

あはうどり

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
山﨑照三
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2019年5月
判型
四六判
ISBN
9784781411637

◆第一句集



あはうどりだけが見てきし夕焼こそ



幾つものポケットを持ち変幻自在の詩心を操りながら、今に満足することはなく、新を求めて詩と俳の狭間で孤独な戦いを続ける氏。ここは阿呆に徹して独自の句の道を進んでゆくほかはない。

(序より・村上喜代子)



◆自選十句

たひらかに日のなか進む初詣

人日や人の減りゆく大八洲

来いと言ひ来るなとふ母雪の底

口開けて鯉のひしめく御開帳

お入りよ桜の夜の大縄飛び

あはうどりだけが見てきし夕焼こそ

幻聴のシュプレヒコール大噴水

嘶けば海なほ青き九月かな

沼鯉の泥を吐かせり豊の秋

棺に入るる銀河鉄道特急券

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