大東亜論最終章

大東亜論最終章

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出版社
小学館
著者名
小林よしのり
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2019年6月
判型
A5
ISBN
9784093897839

現代の日韓関係の原点がここにある!

明治維新以降、政府の欧化政策や西洋至上主義に異を唱え、また、アジアに触手を伸ばす西洋列強の帝国主義に対して、日本を中心としてアジアが連携して独立を守ろうと奔走した男たちがいた。

西郷隆盛の「アジア主義」の精神を受け継ぐ頭山満と、彼を中心とした玄洋社である。

西洋列強の脅威が迫るなか、朝鮮の近代化は遅々として進んでいなかった。だが朝鮮王室は権力に固執し、「事大主義」で清に頼った結果、内政への介入を許していた。頭山満と玄洋社は朝鮮半島の近代化を図るためアジアへと雄飛し、戦いはいよいよ山場を迎える。

「大東亜論」シリーズ最終巻!


【目次】
第一章 金玉均と甲申事変
第二章 日本と清・朝鮮を巡る事情
第三章 荒尾精と日清貿易研究所
第四章 中江兆民と帝国憲法
第五章 奇行の2人、その意味
第六章 選挙干渉は悪だったのか?
第七章 金玉均との別れ
第八章 金玉均、死して日本を動かす
第九章 内田良平の登場
あとがき


【編集担当からのおすすめ情報】
【これまでのあらすじ】
西郷隆盛らによって明治維新は成し遂げられたが、藩閥政府は専制に堕し、維新をやり直そうと愛国志士たちは各地で決起したが皆散った。明治10年、西洋文明に批判的だった西郷は、最大にして最後の武装蜂起である西南戦争を起こすも敗れ去る。

西郷亡き後、その精神を受け継いだのが、頭山満と玄洋社だった。

頭山らは戦いの場を自由民権運動に移す。玄洋社のメンバーは全国各地で遊説を行い、民権運動は盛り上がりを見せる。だが、明治14年に政府が機先を制して、明治天皇の名で「国会開設の詔勅」を出し、国会を開設することを表明すると、民権運動は急速にしぼんでいった。

そんななか、明治22年、外相だった大隈重信は、欧米との不平等条約の改正を手柄にしようと急ぐあまり、妥協的な改正を進めようとしていた。国会がまだ開設されていない時代に、玄洋社の来島恒喜はそれを阻止するため、大隈の乗る馬車に爆弾を投てき。重傷を負った大隈は、条約改正を断念する。

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