道路が結びつける人の移動、モノの輸送、情報の伝達に注目し、古代社会を具体的・立体的に復元
防人・役夫を統率した部領使、自弁で都城に向かう運脚夫、遣唐使船の乗組員など移動する人々がみた風景や、交通を支えたインフラ(道路・橋・溝)の整備等、古代社会の根幹を支えた交通体系の具体像を示す!
【本書の見どころ(一部紹介)】多岐にわたる視点で、古代の輸送・移動の実態に迫る!
【Ⅰ部 総論/Ⅱ部 移動する人々・輸送を支える人々】
●都城への調庸物の輸送を担った脚夫と駄馬の具体像、馬の飼育・乗馬との関係。
●律令制下の駅伝制は、平安時代中期にどのように変容したのか。
●西海道に赴く東国の防人、また流刑地に送られる流人など、人が移動する際にたどったルートとその引率者。
●自弁で都に向かい、調庸物を運ぶ脚夫は、乞食となり死去した後、どのように埋葬されたのか。
●服属したエミシ集団である俘囚の移配とその行先、新たな土地で生活するための「教育」の内容。
●兵士や役夫などの集団や物資を統率する「部領使」の役割とは。遣唐使船を実際に動かした船員の具体像とは。須恵器の移動から読み取る交易の実像とは。
【Ⅲ部 移動を支える施設】
●道行く脚夫を心身ともに支えた、樹木・果樹を備えた仏教施設の実像と、中国における同様の実例。
●国司の部内巡行を支えた郡院の存在と、郡境で行われた風俗とは。
【Ⅳ部 移動・輸送を支える道路】
●道路、橋などのインフラを支える事業に対する国家と国司の関与や、平安京内での道路・橋・堀の管理の実態。また行基の実施した土木事業。
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