新宿の迷宮を歩く

平凡社新書

新宿の迷宮を歩く

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出版社
平凡社
著者名
橋口敏男
価格
1,012円(本体920円+税)
発行年月
2019年5月
判型
新書
ISBN
9784582859126

明治時代、新宿駅の誕生当初は、武蔵野の雑木林の中。タヌキ小屋や茶店のあるのどかな田舎駅だった。
やがて京王線や小田急線といった郊外電車の開通や、関東大震災を契機とし、ターミナルとして発展を遂げ、昭和の初めには日本一乗降客数の多い駅になっていく。
本書では、新宿の黎明から文化の繁栄、当時の市井のグルメ・デパートやカフェーなど、新宿の当時の姿を鮮やかに描きだす。
新宿駅や駅とともに発展してきた東口や歌舞伎町、西口などの街の史実を辿るとともに、歩いて歴史の痕跡を探る。
内藤新宿の飯盛女と遊郭などの江戸時代の新宿の様子に加え、紀伊國屋、中村屋、新宿高野のはじまり、新宿二丁目が牧場だったという意外な歴史、さらに新宿遊郭に住んでいた夏目漱石など、文豪と歴史のかかわりなどにも触れる。さらにアイドル第一号を生んだ劇場ムーランルージュや、アートシアター新宿文化など、文化の中心地となった背景を探る。
新宿御苑、土木遺産玉川上水の秘められた歴史も訪ね、いまや世界一の乗降客数の駅となった巨大繁華街新宿の姿を捉えていく。
<まち歩きマップ付>

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