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二十六歳の青年・瀬山冬は、幼い頃から他人には見えないものが見えたために人間関係を上手く築けず、勤め先が倒産してからは引き籠もっていた。
貯金も尽き家賃も払えなくなっていたところ、人材派遣会社を経営する羽塔花澄という謎めいた女に、
死者の霊がいる家に住んで「死の瞬間」を報告する仕事を押しつけられる。
もとの部屋は勝手に引き払われ、断れない状況で……?
部屋にいたのは刺殺された若い女の霊だった。
冬の存在に気付いた霊は白恵と名乗り、恋人だった男に刺されたのだと言うけれど、妙に明るいテンションで冬に絡み始めて……?(第1話『めぞん市場202号室』)
新しく用意されたのは、一面にブルーシートが張り巡らされた部屋だった。
おどおどとしたやたらと腰の低い30代の女性の霊が住みついており……?(第2話『あぐみ荘1A室』)
部屋に迷い込んできたのは幼稚園児くらいの小さな少女の霊だった。
少女は母親を探しているようで、つい声をかけてしまった冬を頼ってきて……?(第3話『よいももにやどの精霊』)
5年ほど空き家だったという一軒家には、四人以上の霊が住みつき、さらに危険なものまでがいるようだった。
冬はこれまでにない危機感を覚えるが……?(第4話『坂の上3丁目 1972番地』)
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