国民皆兵とドイツ帝国

国民皆兵とドイツ帝国

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出版社
彩流社
著者名
中島浩貴
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2019年5月
判型
A5
ISBN
9784779125881

ドイツ帝国創成の軍事力を支えたものが、

一般兵役義務言説なのであった。



一般兵役義務については、軍国主義、軍事史研究の対象として

多くの論考がなされているが、

本書では、この一般兵役義務を、これに伴う社会的な繋がりに

よって形成された様々な言説とドイツ帝国内における国民皆兵の

位置づけとその変化から検討することで、当時における

その意義を見い出して行った。



第一部では、プロイセン・ドイツ軍の制度、軍事文化、

一般兵役義務の優位性に関する議会と軍の認識の

共通性と差異を検討し、軍事組織内言説の論理の正当化

とその自律性を保持しようとした姿を詳らかにする。

第二部では、戦争への実戦的な関心へ向かう軍内部の自らの

言説の論理立てが状況の変化にどう対応し、いかなる言説の

変化をもたらしたかを具体的に検証する。

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