取り寄せ不可
身分卑しき捨て子のわたしが、
公爵とワルツを踊るなんて……。
「ぼくと踊っていただけませんか?」
憧れの公爵が不意に現れ、ローズの心臓は跳びはねた。
彼が所有する紳士クラブのメイドとして働くローズは、
繕い終えたばかりの美しいドレスにほんの出来心から袖を通し、
夜中にひとりハミングをしながらワルツを踊っていたのだった。
貴族の足元で床磨きをしている娘だとは、まだ気づかれていないらしい。
夜ごと夢に見ていた公爵の腕に抱かれて天国のようなキスをされ、
秘密の逢瀬に誘われたローズは、ひどくうろたえて逃げだした。
貧しい捨て子のわたしには、彼に恋する資格なんてない……。
しかし後日、彼はローズを見つけるやいなや公爵の館に連れ去った。
公爵に祖母の付き添い役を頼まれ、ローズは華やかな貴族の世界に怯えながらも懸命に務めを果たします。やがて公爵が抱える心の闇に触れ、秘めた想いが溢れだして……。イギリスの人気作家が繊細かつ情熱的な筆致で描く、心震えるシンデレラ・リージェンシー!
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