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父を火事で亡くした心的外傷から、身近な人が亡くなる数日前に、亡くなる瞬間の情景が「予知夢」として見える能力を得てしまったみちるは、誰にも言い出せず怯え、悩み、鬱ぎ込んでいた。そんな彼女に救いの手を差しのべてくれたのは従兄の一美兄ちゃんだった。「予知夢なんて、信じるの?」「信じるよ。今度、予知夢を見たら教えて。一緒に予知を覆そう」そして高校生になった彼女は、ある晩、再び予知夢を見る。流星の降る校舎屋上、血濡れた刃、最後に見えたのは……一美兄ちゃん!? 助けたい――今度こそ。後悔と痛みを乗り越え前を向く、学園青春ミステリ。
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