ウィニコットとお茶を――
「私がこの死後のインタビューに同意した最初の精神分析家ですか?」
「はい、そうです、ウィニコット先生。」
ウィニコット研究の第一人者の著者が、なんと博士をあの世からよびだして、お茶をのみながらインタビューするというなんとも贅沢で奇想天外なウィニコット入門。未公開のケース記録や書簡、膨大な文献、元秘書など関係者のインタビューからウィニコットの息遣いと理論の要が見事に表現された一冊となっている。
ウィニコット研究は、今日、精神分析の世界で新しい段階に入った。彼を理解して、思想的に解読していく作業が、予想以上に多くの果実を生み出すことが見えてきたからである。思うに、この作業はフロイトと同じぐらいに重要なものではないか、そう思えるようになった。(…)「生き残ること」はウィニコットのキーワードの一つだが、文字通り、本書の中でのウィニコットは生きている。(訳者あとがきより)
☆重要な精神分析家などウィニコットのまわりにいた人物たちの充実した評伝(リスト)つき!
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