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大坂なおみが初めて日本でプレーを披露したのは、2013年に東京で行われた東レ・パン・パシフィック・オープンテニスでのこと。そのスケールの大きなテニスは多くのテニスファンの注目を集め、将来のトッププレーヤーとして期待される。
2016年には世界ランクを40位にまで伸ばし、WTAの最優秀新人賞を受賞。翌年はランクの更新はならなかったが、2018年に入って大坂なおみは大躍進を遂げる。
コーチにセリーナ・ウイリアムズのヒッティングパートナーだったサーシャ・バインを迎え、フィットネスコーチとしてアブドゥル・シラーが、アスレチックトレーナーとして茂木奈津子が加わって、チームの陣営は整った。
このチームで大坂選手は連続してグランドスラムのタイトルを獲得し、世界ランクも№1にまで上りつめる。
この偉業にチームの存在は不可欠だが、大坂選手自身の成長こそが最も大きな要因である。チームのサポートと大坂選手の進化がまさにピタリとシンクロしたのだ。
なぜ大坂選手がこれだけの短期間で成長できたのか、その秘密を彼女自身の言葉とそのチームの発言を、スポーツ心理学によって分析しようと試みたのが本書である。
トップアスリートの言葉には真実のきらめきがある。どのような思考法がこれだけ劇的な進化をもたらしたのか、そこには私たちアスリートではない一般の人間にも教訓になる要素が満ちている。本書は必ずや読者にとって、ひらめきや成長にきっかけになるはずである。
主な項目
・10秒間の集中力が勝負を分ける
・インナーピースの効用
・データ分析の重要性
・「書き換えスキル」が楽観性をもたらす
・指導者は選手に考えさせることで成長を促す
・物事はできるだけシンプルに考える
・ルーティンの重要性を理解しよう
・うまくいかないことに飛躍のヒントが潜んでいる
・「メタ認知」がメンタル強化の決め手
・「ポジティブ心理学」があなたに大きな成果をもたらす
・潜在脳機能のプロセス
・怒りをコントロールする3つの特性を理解しよう
・執着力というメンタルスキルを洗練させよう
・「持論系やる気」が夢を叶える
・ミラーニューロンの効果
・常識を超えたところに新しい真実が生まれる
・意志力に目標経路力が加われば夢は実現できる
・新しい挑戦のためには、リスクを恐れてはならない
発行:楓書店
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