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大宝律令成立前後の律令国家成立史、平安時代初期の庄園史を考える上で極めて重要な意味をもつ史料群!
【内容説明】
収録木簡の概要と特色
藤原宮木簡として四冊目の報告書にあたる本書は、藤原宮の西半部から出土した木簡162 点を掲載している。前刊の『藤原宮木簡三』(2012 年)では東面北門周辺から出土した木簡を報告しており、ここに藤原宮の東西から出土した木簡群の両雄を、正報告することができた。
本書に掲載した木簡のうちもっとも眼を惹く一群は、藤原宮の時代の薬にかかわる木簡である。諸国から貢納するときの荷札、白朮(ビャクジュツ)・地黄(ジオウ)・人参(ニンジン)・杜仲(トチュウ)・当帰(トウキ)・葛根(カッコン)・桃人(トウニン)など、薬を保管するときの付札、薬を支給したことを示す文書等、律令国家が藤原宮に集めた薬の姿を、総体としてとらえることができる木簡群である。
さらなる逸品は、平安時代初期の庄園の収支簿である。推定される文字も含めた799 文字は日本の木簡として最多の文字数をほこるもので、古代庄園の収入から支出までをこれだけ詳細に伝える史料は例をみない。原寸の高精細写真によるさらなる研究の深化を切に希望する。
本書に収めた木簡は、大宝律令前後の日本の律令国家成立史を考える際、同時代の記述として計り知れない価値を有しているとともに、平安時代の地域史を探るうえでも大いに期待されるものであろう。
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